ポーランド留学への獣道 その①先生に突撃
こんにちは。
いくつか美術記事を投稿してから閑話休題的に書こうと思っていたのに、
真っ先に留学準備の失敗談が出来上がってしまいました。
強調しておきますが、失敗談です。
温めておいてもどうしようもないのでさっさと公開します。
博士課程を選ばなかったのには色々理由がありますが、割愛します。
2018年夏:準備スタート
2018年の6月頃、師事したいポーランドの大学の教授に初めてメールを送りました。
運良くすぐに返信があり、秋に直接会いたいという申し出を受けてもらえました。
「遠い日本に住むあなたがポーランドの文化に興味を持ってくれてとても嬉しいです。この大学にはポーランド中世美術の専門家が揃っているので、あなたの研究に相応しい環境でしょう。ポーランドに来たら連絡をください。」という親切な対応に舞い上がった記憶があります。
ただし、私の留学先では、修士課程に進む場合、教授への連絡は必ずしも必須ではない思います。
私は、同じ研究室の仲間がフランスやイタリアに留学するのを横で見ていて、教授に連絡を取りアクセプトレターを貰っている人が多かったので、とりあえず教授にコンタクトをとりました。
ですが、結局はこの大学が完全に試験のみで合否を判断する形式だったので、教授と連絡が取れているかどうかは全く関係ありませんでした。
勿論、先に顔見知りになっていて損はありません。むしろおススメします。後述します。
2018年秋:現地でご挨拶
1)教授が監修した展覧会のレセプションへ
ご挨拶する前にレセプションに呼んでいただきました。とても緊張しましたが、日本の展覧会のそれと同様でした。大衆に紛れ込みました。
講演後の教授に声をかけられ、アワアワしながら自己紹介。
この時、別の教授も紹介されました。この方も先行研究で大変お世話になっており、握手をして大興奮でした!
2)三者面談
教授2人との面談に。
1時間くらい、ポーランド語と英語を交えながら、
「これまでの研究」「クラクフで学びたいこと」などを聞いてもらいました。
私が当時考えていた研究の方向性(ハンザ同盟と作品流通およびそれに付随する様式の変化)に関しては、
「あなたがやろうとしていることは、一次史料も少なくてかなり厳しい。作品の様式や図像に絞った方がいい」とアドバイス。
若干ヘコみましたが、むやみに突き進む前に軌道修正ができて良かったです。
3)授業に参加
さらに別日、ゼメスター初回の授業に参加させてもらいました。
中世美術ゼミの初回で、オリエンテーション風に90分のお話。
終了後に学生が声をかけてくれ、1時間ほどお茶をしながら大学のことを教えてもらいました。
彼女はエラスムス・プログラムを利用してギリシャに留学中なので中々会えませんが、何かと相談に乗ってくれるので知り合えて本当に良かったです。
試験のために必須ではないけれど、色々と付加価値があるので、
やっぱり事前に先生と知り合っておくのはいいと思います。
個人的な感覚ですが、その後色々な場面での「初めて連絡する」ということへのためらいも減った気がします。
次回は、出願から受験、その後の手続きまでを書きたいと思います。