ポーランド中世美術案内

ポーランドの中世美術を研究する院生のメモです。2019/10~クラクフ留学中。Twitter@entieey

ポーランド滞在許可証2019/2020

このたび、無事に滞在許可証をゲットしたので申請についてまとめます。

 

前提:

申請日 2019年10月26日

取得日 2020年2月21日(発行日は1月6日扱い)

場所 クラクフマウォポルスカ県)

種類 学生としての一時滞在許可証

 

公式ウェブサイト(学生用滞在許可証に関するページ)

https://www.malopolska.uw.gov.pl/default.aspx?page=wydawanie_zezwolen_na_pobyt_czasowy_na_studiach_stacjonarnych

 

申請準備

まず申請日の予約をとります。

日時は基本的に指定できないので、「え、思ったより早い!書類間に合わないよ~」なんてことがないように、この段階で書類を準備しておくのがベターです。

私は10月15日にメールを送って、11月5日になりました。

*上記の申請日と異なっている理由は後述します。

 

予約用のメールアドレスは

rezerwacja.opt@malopolska.uw.gov.pl

です。 

*参照:https://www.malopolska.uw.gov.pl/default.aspx?page=rezerwacja

 

申請場所は、

Wydział Spraw Obywatelskich i Cudzoziemców Małopolskiego Urzędu Wojewódzkiego w Krakowie(Oddział Legalizacji Pobytu Cudzoziemców)

住所:ul. Przy Rondzie 6, parter (sala obsługi cudzoziemców)

です。

 

 

提出書類

私が提出した書類です。

 

最低限必要なもの(nr. 0~4)

0.申請書

ここから始まる滞在許可証。

上記のページのFORMULARZE DO POBRANIAからDLできます。

移民局でも貰えるみたいです。

 

1.パスポートのコピー

顔写真のページ、スタンプや何か記載のあるページを全てコピーして提出します。

もちろんパスポート本体も確認のために必要なので、忘れずに持って行ってください。

 

2.顔写真4枚

色々細かい規定があるので、新しく用意した方が無難です。

・35 x 45 mm

・6か月以内に撮影したもの

・肩から上、顔が全体の70-80% などなど

写真屋さんで「滞在許可証用です」と言って撮ってもらいましょう。

私はTeatr Bagateraの脇にある写真屋さんにお願いしました。値段は忘れました。

 

3.申請費用の支払い証明書

申請する前に移民局の窓口で支払っておき、その控えを提出します。

申請費用は340złです。

 

4.滞在資金の証明(銀行の残高証明書や、奨学金受給証明書など)

私は迷ったので残高証明書と奨学金証明書の両方を提出しましたが、基準額を満たす証明書が一つあれば大丈夫だと思います。

残高証明書は、ポーランドの銀行で発行してもらいました。

適当に見積もって大体15,000złくらいを入れた状態だったと思います。

(*金額の目安は上記ページに書かれています。説明項目が多いのでここでは割愛します。)

奨学金の証明は日本語だったので、公認翻訳士の方に依頼してポーランド語に翻訳してもらったものを提出しました。

 

任意で必要なもの(nr. 5~8)

ウェブにて「以下の書類があると申請がスムーズに進みますよ」とまるで任意であるかのように紹介されている書類たち。

実質ほぼ全て必須です。

 

5.大学の在学証明証(原本)

原本提出です。

 

6.授業料の支払い証明書(コピー/要原本確認

授業料を支払うプログラムに在籍している場合、必要です。

原本提出です。すみません間違いです原本確認でコピー提出です。

私は申請時に1ゼメスター分しか支払っていませんでしたが、その証明書で大丈夫でした。

授業料は大体ゼメスターごとの支払いなので、問題ないと思います。

 

7.保険の証明書と翻訳(コピー/要原本確認)

申請時に証明書の原本と翻訳の原本を確認してもらい、それぞれコピーを提出しました。

学研災付帯海学の証明書は原本もサインが印刷だったので、少し揉めました。

「印刷だけど原本なんですうううううう」と粘りに粘って納得してもらいました。

入学手続き時に用意した公認翻訳を再利用しました。

勿論、ポーランドの保険に加入している方はその証明で大丈夫です。

 

8.出生証明書(任意)

これは必要書類には書いてないのですが、あった方が安心だと思います。

日本のパスポートには出生地ではなく本籍地が記載されているので...

出生地と本籍地が一致している人は問題ないかもしれません。

私は出生地と本籍地が違うので、念のため出生証明書も準備しました。

 

出生証明書は、ワルシャワポーランド日本大使館で発行してもらえます。

日時の予約は必要無いのですが、一応電話で事前に「出生証明書を発行したいのですが」と時間等を確認してください。

必要なものはパスポートと戸籍謄本の原本です。日本から準備していくか、送ってもらいましょう。

手数料の支払いは現金のみです。

電話した時に金額を確認して、お釣りが出ないように準備していった方が良いです。

私はピッタリ用意しなかったので、職員の方を少し困らせてしまいました。

早ければ1時間弱でその場で発行してもらえます。

何度も行く必要が無いのでありがたいです。

 

申請当日

これについては、私はちょっとイレギュラーなことをしてしまったので、参考にならないかもしれません。

 

11月5日の予約をゲットしてから数日後、友人からメッセージを受け取りました。

「通常開いていない土曜日に、学生のための滞在許可証の申請説明会があるみたいだよ」

「わ~何それありがたい!色々質問してこよう^^」と喜んで説明会に向かいました。

それが10月24日です。 

 

が、しかし。

この日は予約が必要な申請会だったのです。

盛大に勘違いをした私は、朝イチに丸腰で乗り込みました。

「こんにちは。よろしくお願いします。」

「こんにちは。何時に予約していますか?」

「えっ予約!?すみません、予約してません(説明会も予約が必要だったのか)」

「えっ。ま、まあいいわ、書類を見せてください。」

「今これだけ準備できてて...」

「ここ抜けてる、書いて」「支払いは?」「ここも書いて」

「・・・もしかしてこれは申請本番ですか?」

という感じで、つまり勝手に勘違いした挙句、予約なしで割込み申請をしてしまいました。大変な迷惑野郎です。

 結局あれよあれよという間に大体の申請が終わりました。

 

*通常の申請

通常の予約で申請する場合は、予約した人用のブースで申請をするそうです。とにかく移民局の申請部屋(?)は大勢の人でごった返していますが、予約していれば、驚愕するほどの超大な待ち時間は無いはずです。それでも多少は待つと思いますが...アポ無しは超待たされます!

 

パスポートにハンコをもらおう

私は説明会のつもりで行ったので、準備できていない書類がありました。

その不足書類を10月26日に提出して、晴れて申請完了です。

書類を全て出したら、パスポートに「滞在許可証を申請中です」の赤いハンコを押してもらえます。

このハンコがあれば、滞在許可証が発行される前でも、例えばどこかに旅行に行って、ポーランドにまた入国できます。

ただポーランド語なので、90日以上経ってしまった後に他のシェンゲン国を経由してポーランドに戻る場合は微妙だと思います。未経験なので、これに関しては何とも言えません。

 

ちなみに、不足書類は移民局に入って右側の部屋で提出しました。

申請や、発行決定の確認、カードの受け取りなど、基本は入って左奥の広い部屋です。

 

移民局の人はそんなに怖くないです

よく「ポーランドの役所の窓口の人は冷たい」とか「英語を話さない」とか聞きますが、少なくとも今のクラクフはそこまでではありません。

もちろん人にもよりますが、基本的に至って普通の対応だし、ポーランド語を話さない人には英語で対応しています。

英語を話さない係の人もいると思いますが、それは日本だって同じだと思います。

人が多い時には「何か困っている人はいますか?」とスタッフの人が聞いて回っていました。

留学生や移住者が増えて、少しずつ変わってきているのではないでしょうか。

少なくとも、ビビる必要はないです!

 

ただ、クラクフポーランドの中でもとりわけ大きい街で、外国人も多いからかなあとは思います。

 

移民局からの連絡手段

SMSです。他県は分かりませんが、マウォポルスカはSMSです。

ただ、不足書類があった場合などは郵送で通知が来ることもあるらしいです。

友人は追加書類に関する郵便を受け取ったと言っていました。

 

発行可否の連絡とカード代の支払い

「発行許可出たから確認に来てね~」というSMSが届いたら、また移民局に行きます。

Cの番号札を取って、順番を待っている間にカードの代金50złを支払っておきましょう。

順番が来たら、パスポートと支払いの証明書を渡して、チョコチョコっとサインして、「発行の決定通知書」を渡されておしまいです。

この時カードはまだ貰えません。また1か月くらい待ちます。焦らします。

 

私は、発行の連絡が1月23日に来ました。これは想定外の速さです。

一応公式では「申請から発行可否を伝えるまで2か月」としていますが、これは強めの幻覚、夢見る希望、儚い願いです。

ポーランドの滞在許可証は発行までにエライ時間がかかる」というのが通説です。

クラクフは比較的早い方らしいのですが、私の友人は10か月以上かかったそうです。

 

なので、3ヵ月で発行されて、逆に慌てました。こんな予定じゃなかった...!

というのは、滞在許可証は一回の効力が最大15か月なんですね。

少なくとも申請後半年はかかるだろうなと思っていたのです。

でも1月に発行されたので、私の滞在許可は2021年4月まで。計画ミス...

2年しか居ないのに、卒業前に期限が来てしまうため、再申請不可避。

 

しかも今の学生ビザと期間が半年以上被ってる。勿体なさすぎる!!

 

冷静に、冷静に考えて、日本で学生ビザを再申請する方が良かったのかな...って

勿論帰る予定が無い場合は滞在許可証一択なわけですが、私は夏にバリバリ一時帰国予定です。物資を補給するためです。

学生ビザは、現在のビザが切れるところからの期間で発行してもらえるし、タダだし...

 

なんて、早く発行されたことは本来喜ぶべきことですよね。ありがたいことです。

文句ばかり言っちゃだめです。性格が捻くれていて恥ずかしいです。

実際、某ウイルスのせいで一時帰国が危うくなってきたので、滞在許可申請しといて良かったとは思います。

心配性パーソンは「備えあれば憂いないし」ということわざが大好きなんです!

 

カードができた!

SMSで「カードできたよ~」とメッセージが来たら、またまた移民局に行きましょう。

私は結局2月21日に連絡をもらったので、申請から約4か月で滞在許可証をゲットしたことになります。

今度はEの番号札とって、呼ばれたらパスポートを渡して、指紋のチェックと受け取りのサインをしたらおしまいです。

やったね~これでパスポートも持ち歩かなくて良くなるね!

 

とウキウキで帰ってきたんですが。

 

まさかのスペルミス発見。

 

カード裏面の出生地・千葉県が、CHIBA-KEWになっていました。

チバケフってどこだよ...

申請書は穴が開くほど確認したし、なんなら出生証明書も提出したのに...!

とりあえず今は見なかったことにします。

 

おつかれさまでした!