ポーランド中世美術案内

ポーランドの中世美術を研究する院生のメモです。2019/10~クラクフ留学中。Twitter@entieey

ポーランド南部からこんにちは

f:id:sonopi:20190908224826j:plain

クラクフのヴァヴェル城

こんにちは、SONOPIといいます。現在都内の大学院の博士課程に所属するお先真っ暗の院生です。

専門は西洋の後期中世美術で、15世紀ポーランドで制作された彫刻の研究をしています。

 

 

ポーランドの中世美術・・・?

簡単に「ポーランド中世美術」と呼んでいますが、そもそも中世という時代区分も難しい、そして何より当時は国境の変動が激しく、その定義はあやふやです。とりあえず便宜的にそう呼んでいますが、実際に研究では、ポーランド(南部)と隣接するドイツやチェコの美術を併せて扱っています。「ポーランド南部で制作された作品を対象に、その様式や図像の受容と発展を、その他諸地域の作例と比較しながら、美術史の流れの中で追う」というわかりにくい感じです。

とにかくポーランドが好きです。

 

留学中です

f:id:sonopi:20190908225146j:plain

歴史学部の面接を受けたコレギウム・ノヴムという建物

今年秋から、念願叶ってクラクフの大学に留学することになりました。コペルニクスや、ヨハネ・パウロ2世が通っていた大学です。日本では博士課程に在籍していますが、留学先は修士課程です。博論に繋げる研究をしつつ、二つ目の修士号取得を目指します。

今思えばもっと早く留学すればよかったな、とも思いますが...

大変だった留学準備についてもそのうち書きたいです。

 

ブログ

留学するにあたって、「一生に一度だし、留学の記録を残したい、ポーランドの中世美術について研究以外の方法でも伝えたい」と考えました。その結果がこのブログです。

実際、最近はワーホリや英語留学なども盛んで、ポーランドに関するブログはいくつも公開されています。特に生活情報に関してはかなり充実した情報を発信しているブログがあります。強いです。どうぞそちらを参考にしてください。私もすごくお世話になっています。

ですので、このブログでは中世美術の紹介と、私のどうしようもない留学苦労のメモを綴っていきます。有益な情報は多分ほとんどありません。

でも、少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。

 

中世ポーランド、覗いてみませんか

日本では、直行便も毎日就航になり、日に日にポーランドへの関心が高まっているように感じます。歴史や文化も今まで以上に様々なかたちで発信されています。ただ、そこで中世が取り上げられることはあまりありません。近現代に加えて、それ以前のポーランドについても知ってもらえたらいいな、と思っています。

 

どうぞよろしくお願いします!